奨学生からのメッセージ

「奨学金がなかったら、今、ここにいなかった。本当にありがとう」
たくさん届くリアルな感謝の言葉に、この奨学金の意義をあらためて感じます。

事務局に届いた奨学生の言葉の一部を紹介します。

一般奨学金

 私が中三の頃、父が交通事故にあいました。原因は相手の飲酒運転でした。首を痛め、助骨と足の骨を折ってしまった父は、長い間入院生活を送っていました。そのために、父の給料はどんどん少なくなっていき、しまいには、半分程度になってしまいました。
 私の家には、私にほかに下にまだ二人いたので、私一人にお金をかける余裕はありません。私は、退学することを決意しました。そんなとき、担任の先生が愛知私学奨学資金財団のことを教えてくれました。いろいろ相談にのって下さり、力を貸していただいたおかげで、私は奨学生になることができ、退学を免れることができたのです。
 奨学金をもらえなかったら、私は、間違いなく今ここにはいません。もし、今私のように困っている人がいたら、先生に相談してみて下さい。きっと力になってくれます。そんな人たちのために、これからも奨学金を役立てて下さい。ありがとうございました。

 私の父も母も、高齢者なので仕事はしていません。そして兄は知的障害者で、授産所に通っています。弟は、現在中学二年生です。だから、経済的にはとても苦しいのです。私学助成だけでは、授業料を払うのがやっとという状態なのです。そんな中で、担任の先生から愛知私学奨学資金財団の奨学金を紹介されました。おかげで私は、高等学校を卒業することができました。
 私は一年生の頃から、愛知県高校生フェスティバル実行委員会に参加しており、少しでも奨学金を借りることができる人を増やすことができると思って、「一億円募金」など、積極的に活動してきました。無事に高等学校を卒業することができたことを感謝しています。

高校生みらいサポート奨学金

【2023年度奨学生】

厳しい家庭環境の中、アルバイトで学費を稼ぎながら、大学進学を夢見ていた昨年4月、高校生みらいサポート奨学生の募集リーフレットを見て、「奨学生になって夢を実現しよう」と思い、応募しました。
面接では、「将来は、英語の教師になって、生徒一人ひとりに寄り添い、多くの生徒の可能性を高めたい」ことを伝え、幸いにも奨学生に採用されました。
大学では、留学プログラムを活用して、アメリカかカナダの大学に留学し、海外の人と交流し、見聞を広げたいと思います。
皆さんの中にも、目標を持ちながらも家庭環境によって、それを諦めざるを得ない方がいるのではないかと思いますが、是非ともチャンスを掴み、自分の夢に向かって進んでください。

私は、小学校6年生の頃から、大好きなスノーボードでオリンピックに出場したいと思い、トレーニングに励んできましたが、私を支える家庭に大きな負担を掛けていました。
そうした中で、一昨年の春、高校2年生になった時に高校生みらいサポート奨学生の募集を知り、応募して採用され、昨年も応募して、2年続けて採用されたお蔭で、心置きなくトレーニングに励むことができました。
これからは、日本でももちろんやりますが、ニュージーランドなどに足を運び、トレーニングに一層励んで、オリンピック出場を目指したいと思います。
皆さんも、この奨学金を活用して、自分の夢を叶えてください。

【2022年度奨学生】

高校2年生の時、経済的な事情でバレーボールの部活をやめなければならない状況になりましたが、面接で「部活を続けることで精神的肉体的に鍛えたい」ことを伝え、幸いにも奨学生に採用されました。
また、3年生の時は、部活の継続と大学進学費用を得るために2回目の奨学金を申請し、面接では、部活の状況と大学では情報系の学問を学びたいことをお話しし、採用されました。
部活の継続と大学進学という二つの夢の実現をサポートしてもらったこの奨学金にはとても感謝しています。
皆さんも、自分の夢を叶えるために、この奨学金を活用してください。

私の家は、経済的に余裕のある家庭ではないので、自分で稼いだお金と奨学金で安心して勉学に励みたいと思い、この奨学金に応募しました。12月に行われた面接では、自分の持っていた精神疾患のこと、それにより疎外感や周囲から向けられる視線を経験したことがあるため「大学で心理学を学び、疾患があったり悩んだりして、辛い・苦しい思いをしている子供達をより近くでケアしたい」という自分の目標を話させていただきました。
皆さんにも、夢や目標を持ちながらも家庭環境によって、それを諦めざるを得ない方がいるかと思いますが、奨学金というチャンスを掴み、それを活かして、自分の夢に向かって進んでほしいと思います。

【2021年度奨学生】

高校入学するまでは、メイクに興味がなく、する理由も分かりませんでした。けれど高校入学後、周りがメイクをしていて、私もやってみたいと興味を持ち、メイクをし始めました。初めは、自分に合うメイクが分からず苦戦ばかりでしたが、自分なりに研究することによって、自分に合うメイクを見付けることができました。そして、ヘアメイクアーティストになりたいという夢を持ち、そのために専門学校に進学したいと思いました。みらいサポート奨学生を選考する7月の面接では、名古屋理容美容専門学校で理容師と美容師の両方の免許を取得したいことをお伝えし、幸い採用されました。皆さんも、自分の夢を叶えるため、勇気を持って前に進んでください。

私の夢は、歯科衛生士になることです。歯石の動画がYouTubeで流れてきて、見てみたら興味が湧きました!それがきっかけで歯科衛生士という職業を知りました!歯科衛生士について調べていくにつれ、なりたいけれど金銭面の壁にぶつかりました。私が諦めていた頃、担任の先生が「高校生みらいサポート奨学金」のことを教えてくれて、夢を諦めなくてもいいことが分かり、すごく嬉しかったです。
12月に面接をし、幸運にも奨学生に採用してもらいました。私のように金銭面で諦めようとしている子がいるなら、夢を諦めなくてもいい道は沢山あります。諦めずに自分の夢を叶えることができるように沢山調べて、もがいてください!!

【2020年度奨学生】

高校在学時に哲学に興味を持ち、大学で西洋哲学を学びたい思いが強くなってくる中で、2020年6月にみらいサポート奨学生の募集を知り応募しました。
8月の面接では、大谷大学の志望動機や将来、どのような人物になりたいかということをお伝えして、幸い採用されました。
お陰で進学費用を心配することなく、大谷大学のオープンキャンパスに2回、試験で計3回大谷大学に足を運ぶことができました。皆さんも、自分の夢を叶えるための第一歩を踏み出してください。

小学生の頃、とても親切な女性警察官に出会ったことから、将来、警察官になりたいと思うようになりました。ただ、警察官になる前にしっかり勉強して幅広い知識や経験を得るために短大に進学したいと思っていた頃に、みらいサポート奨学生の募集を知り応募しました。
2020年11月の面接では、警察官になって地域の皆さんの安全を守りたいという夢をお話しして、幸運にも奨学生に採用されたので、進学資金の心配をすることなく、残りの高校生活を楽しむことができました。
皆さん、大変な時期ではありますが、自分の夢を諦めることなく追いかけ続けてください。
自分の夢の実現に向かって、大きく踏み出しましょう。
皆さんの夢を私も応援しています。